―角力国家ノ元気ヲ養フ― 木村浩之展 日本画と力士像

2016年9月15日(木)~10月8日(土)
12:00 ~ 18:00 (最終日は17:00まで、日・月休廊)

ギャルリさわらび
〒104-0061 中央区銀座1-9-8 奥野ビル2F
tel: 050-3635-3001

 

「相撲の所作には、自然への感謝や、国の繁栄を願う思いが込められている。日本の文化が凝縮されている」。そう語る画家が描く動機は、単なる私的趣味ではない。日本人としての源流を神事たる相撲に見ることで、自らが今ここに在る理由、その意味、それへの感謝、そして感激の中から自らの役割に気付き、遂行しているのである。根を知ることで今を生き、普遍の美をもとめ続けている。

角界では昨年今年と、北の湖、千代の富士という大横綱が、若過ぎる帰幽をされた。この展覧会が、“たましずめ”、そして生者の魂を奮い立たせるという意の“たまふり”ともなりますように。

「角力養國家之元氣」(「角力国家ノ元気ヲ養フ」)とは、角聖常陸山の言葉である。常陸山の公の精神は、国技としての相撲を確かなものとした。常陸国の鹿島神宮に祀られる建御雷神(タケミカヅチノカミ)は、相撲の起源の神でもあるが、画家が本年この地を訪れ、インスピレーションを受け制作された作品も本展では展示される。

画家の公の精神、その「元氣」に触れていただければと思います。ご高覧くださいますよう、ご案内申し上げます。